スクワレンとスクワランの違い

 スクワランとスクワレン、どちらも似たような名前ですが、どのように違うのでしょうか。
どちらも深海鮫の肝油を原料としている点では同じですが、スクワランはスクワレンに化学的に水素を添加して安定させた(酸化しにくい状態にした)ものなので、化学構造的には異なります。

酸化しやすいスクワレン。酸化しにくいスクワラン。

 スクワレンは、不飽和炭化水素(※下記参照)なので、とても酸化しやすく、そのまま化粧品として使うことはできません。
 そこで、スクワレンに科学的に水素添加し分子を安定させた(酸化しにくい状態にした)のがスクワランです。スクワレンとスクワランの違いは、構造的に見れば、1分子あたりに水素原子が12個ついてないか、いるかの差です。この水素原子がついているか、いないかの差によって、酸化しやすい、酸化しにくいといった安定面で大きな違いが生じるのです。

スクワレンは不飽和炭化水素
不飽和とは、手が余っている状態のことです。スクワレンは“不飽和”炭化水素なので、余っている手が空気中の酸素と結びついて、酸化しやすい性質を持っているのです。そのため、そのままでは化粧品などに使用することができず、化学的に水素を添加した「スクワラン」が使用されています。
スクワレンとスクワランの違い1

そこで、化学的に水素を加えると・・・・

スクワレンとスクワランの違い2

健康食品のスクワレン。化粧品のスクワラン。

 スクワレンは、酸化しやすいので、空気などに触れないようにカプセルなどに入れられ健康食品として売られています。一方スクワランは水素添加し分子を安定させ、酸化しにくい状態にしてあるため、化粧品などに使われます。市場で売られている化粧品の成分を見ると、スクワランが含まれているものがかなりありますよ。
 ちなみに、健康食品として摂取したスクワレンも体内に吸収・蓄積され、自然に水素添加しスクワランとして生成されるため、化粧品としてのスクワランと同じ効果が期待できます。スクワランで体の中と外、両方からきれいになりたいですね♪

スクワランを選ぶときには純度にこだわって!

 十分に精製していないオイルや、純度が低いものは、それだけ不純物が多いので酸化しやすく、また、紫外線に当たることにより油やけなどのお肌のトラブルを起こすことがあります。長い間使い続けると、シミやシワなど、取り返しのつかないことになってしまうかも知れません!
  そのため、スクワラン化粧品を選ぶ際には、純度をよく調べることがとても大切です。インターネットなどで安いスクワランオイルをよく見かけますが、成分や純度などがきちんと表示されていないものは避けるようにした方が安全です。